- 税理士事務所のホームページが「集客できない」典型的な理由
- 顧問先が増えるサイトに必ず入れるページと導線
- 制作費用の相場(当サイト掲載437社の料金データから算出)と、制作会社の選び方
税理士事務所のホームページで集客できない3つの理由
税理士事務所のホームページは、ある意味で作りやすい業種です。扱うサービスが決まっていて、事務所の所在地も明確だからです。それでも「作ったけれど問い合わせが来ない」という相談が多いのは、次の3つのどれかに当てはまっているケースがほとんどです。
1. 「事務所案内」で終わっていて、相談したくなる情報がない
事務所の沿革、所長の挨拶、業務内容の一覧。これだけのサイトは、すでに事務所を知っている人の確認用にはなりますが、新しい顧問先は生みません。検索して事務所を探している人が知りたいのは、「自分の悩みを解決できるか」「いくらかかるか」「誰が対応するか」の3つです。
2. 対応地域と得意分野が書かれていない
税理士を探す人の多くは「◯◯市 税理士」「相続税 税理士 ◯◯」のように、地域か分野を付けて検索します。サイトのどこにも「千葉県柏市・流山市を中心に対応」「医療法人の顧問が得意」といった情報がなければ、検索結果に出てこないうえ、出てきても選ばれません。
対応地域と得意分野は、トップページと事務所概要の両方に書きましょう。
3. 問い合わせの入口が電話だけ
税務の相談は、平日の日中に電話をかけにくい経営者も多いものです。メールフォーム、LINE、オンライン面談の予約など、電話以外の入口がないだけで、問い合わせの機会を取りこぼします。
顧問先が増える税理士サイトの4つの条件
検索される言葉から逆算してページを作る
ホームページは「作ってから集客を考える」のではなく、「どんな検索で見つけてもらうか」を決めてから作ります。税理士事務所なら、次のような検索が入口になります。
- 地域系:「柏市 税理士」「流山 税理士 創業」
- 分野系:「相続税 申告 税理士 千葉」「法人設立 税理士 費用」
- 悩み系:「税理士 変更 タイミング」「確定申告 丸投げ 料金」
入口ごとに受け皿のページ(対応地域ページ、サービス別ページ、よくある質問)を用意しておくと、1つのサイトで複数の検索を取りにいけます。
さらに最近は、「柏市でおすすめの税理士は?」とChatGPTに聞いたり、Googleの検索結果の一番上に出るAIのまとめだけを読んだりする方が増えています。見出しのすぐ下に結論を書く、料金や対応分野を文字で書くといった作り方は、そのままAIに紹介されやすさにもつながります。くわしくは「【調査】ホームページ制作会社616社のうち、AI検索対策に触れている会社は0社でした」をご覧ください。
料金の目安を載せる
税理士事務所のサイトで、料金を明記しているところはまだ少数です。「要相談」だけでは、比較の土俵に乗りません。「法人顧問 月額◯円〜」「確定申告 ◯円〜」のように目安を載せるだけで、問い合わせのハードルは大きく下がります。安さを競う必要はなく、「何が含まれているか」を明確にするのが目的です。
顔と経歴を出す
士業は、最終的に「人」で選ばれます。所長・担当税理士の写真、経歴、得意分野、ひとことメッセージ。これがあるサイトとないサイトでは、問い合わせ率が目に見えて違います。写真はスマホ撮影でも構いませんが、明るい場所で、正面から撮ったものを使ってください。
無料相談・初回面談の導線を全ページに置く
「初回相談無料」「30分のオンライン面談」など、小さく始められる入口を用意し、すべてのページの末尾とサイドバーに置きます。問い合わせフォームは、氏名・連絡先・相談内容の3項目程度に絞ると送信率が上がります。
必要なページ構成(税理士サイトの基本形)
はじめて作る場合、次の構成を基本形にすると、過不足なくまとまります。
| ページ | 役割 |
|---|---|
| トップ | 誰向けの事務所か、得意分野、対応地域、無料相談の入口 |
| 事務所概要・税理士紹介 | 所長の顔・経歴・考え方。信頼の土台 |
| 料金 | 顧問料・申告料の目安と、含まれる業務 |
| サービス別ページ | 法人顧問/個人事業主/相続/創業支援など、1テーマ1ページ |
| 対応地域 | 「◯◯市の税理士」で検索されるための受け皿 |
| お客様の声・事例 | 業種・規模・依頼内容を具体的に |
| よくある質問 | 料金・契約・税理士の変更など、問い合わせ前の不安を先回りして解消 |
| お問い合わせ | フォーム+電話+オンライン面談予約 |
最初から全部を作る必要はありません。トップ・税理士紹介・料金・お問い合わせの4ページから始めて、サービス別ページと対応地域ページをあとから足していく進め方が、費用も抑えられて現実的です。
税理士サイトの制作費用の相場
当サイトに掲載している関東のホームページ制作会社437社のうち、料金を公開している168社のデータをもとに、制作費の分布をまとめました(2026年10月時点、いずれも制作費の最低ラインの目安です)。
| 価格帯 | 会社数 | 内容の目安 |
|---|---|---|
| 10万円未満 | 48社 | テンプレート型。ページ数が少なく、原稿は自社で用意 |
| 10万〜30万円 | 93社 | 事務所サイトの中心価格帯。オリジナルデザイン、5〜10ページ程度 |
| 30万〜50万円 | 12社 | 取材・ライティング込み、サービス別ページを作り込む規模 |
| 50万円以上 | 15社 | ブランディングや集客設計まで含む |
料金を公開している会社の中央値は15万円前後です。税理士事務所の場合、「料金」「サービス別」「対応地域」のページを作り込むかどうかで、10万円台で収まるか30万円を超えるかが分かれます。
もうひとつの選択肢が月額型です。初期費用0円・月額1万円前後で、サーバーやドメインの管理、公開後の修正まで含むサービスが増えています。開業したばかりで初期投資を抑えたい場合や、「まず持つこと」を優先する場合には合理的です。当サイトでも、初期費用0円・月額9,900円(税込)のサブスク型のホームページ制作をご用意しています。
費用を見るときに大切なのは、金額そのものより「公開後に手を入れられるか」です。税理士サイトは、制度改正や料金改定、事例の追加で、公開後も更新が続きます。
制作費が安くても、修正のたびに見積もりが必要な契約だと、結局サイトが放置されます。
制作会社の選び方 5つのチェック
- 士業・税理士サイトの制作実績があるか:業界の言葉と、顧客が気にするポイント(料金・担当者・対応地域)を分かっている会社は、打ち合わせが早く、仕上がりも違います。
- 検索からの集客を設計できるか:「どの検索で、どのページに来てもらうか」を提案できる会社かどうか。デザインの話しか出てこない会社は注意が必要です。
- 自分で更新できる作りか:お知らせや事例の追加を自分でできるか。WordPressなど、一般的な仕組みで作られているかを確認します。
- 料金に何が含まれるか:原稿作成、写真撮影、スマホ対応、問い合わせフォーム、公開後の修正。見積もりの内訳で比べます。
- 公開後のサポート:月額の保守内容と、修正依頼の回数・範囲。ここが曖昧な会社は、公開後に揉めやすいポイントです。
筆者の経験から
これまで中小企業のサイトを数多く見てきて、税理士事務所のサイトで最も効果が大きかった改善は、意外にも「料金ページを作ったこと」と「対応地域を明記したこと」でした。どちらもデザインを変えたわけではなく、情報を足しただけです。検索で見つけてもらい、見つけた人が安心して問い合わせられる状態を作る。それが集客できるサイトの正体で、派手な仕掛けは必要ありません。
税理士サイトの制作を依頼できる会社を探す
当サイトでは、関東の市区町村ごとにホームページ制作会社をまとめています。事務所の近くで、打ち合わせに来てもらえる会社を探す場合はこちらから。
まとめ
- 税理士サイトは「事務所案内」ではなく、「悩み・地域・分野」で探している人の受け皿として作る
- 料金の目安・税理士の顔と経歴・無料相談の導線の3つが、問い合わせを左右する
- 制作費の中心は10万〜30万円。初期費用0円の月額型も選択肢になる
- 公開後に手を入れられる契約と体制かどうかで会社を選ぶ
「どの会社に頼めばいいか分からない」という段階でも大丈夫です。制作会社選びのご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。無理な営業はしません。
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