- さくらのレンタルサーバで、今のPHPのバージョンを確かめる方法
- 「言語バージョン設定」でバージョンを上げる手順
- 上げる前のバックアップと、うまくいかなかったときの戻し方
結論:「スクリプト設定」→「言語バージョン設定」から、PHP 8.3に上げましょう
さくらのレンタルサーバでは、サーバーコントロールパネルの「スクリプト設定」→「言語バージョン設定」からPHPのバージョンを変えられます。画面の操作は数分で終わります。
2026年10月時点で、さくらで選べるいちばん新しいバージョンはPHP 8.3です。さくらも、古いバージョンを使っている人に「できるだけ早く8.3へ移行してほしい」と案内しています。
上げる前に、WordPress本体・テーマ・プラグインを最新にしておいてください。古いままPHPだけ上げると、サイトが真っ白になったり「このサイトで重大なエラーが発生しました」と出たりすることがあります。
ほかのサーバー(エックスサーバー・ロリポップ・お名前.com)の手順は「PHPのバージョンの上げ方【サーバー別】」でまとめています。
さくらで、今PHPを上げたほうがいい理由
2026年10月21日に、PHPの重大な脆弱性が公開されました。さくらは同じ日の22時30分から予防のための緊急メンテナンスを行い、コントロールパネルで選べるすべてのPHP(8.3〜5.2)に修正を当てたと発表しています。そのため、今回の脆弱性について、利用者が急いで何かをする必要はないとされています。
それでも上げておいたほうがいい理由は2つあります。
- 8.1以前は、PHPの公式なサポートが終わっている:今回はさくらが修正を当てましたが、次も同じように対応されるとは限りません
- さくらは、古いバージョンを急に終了することがある:さくらの方針では、重大なセキュリティの問題が見つかった場合、古いバージョンの提供をその日のうちに終えることがあります。そのときは、近い上のバージョンに自動で切り替わります
準備をしないまま自動で切り替わると、サイトが表示されなくなるおそれがあります。自分のタイミングで、確かめながら上げておくのが安全です。
くわしくは「PHPの重大な脆弱性(2026年10月)|WordPressで今すぐ確認する3つのこと」をご覧ください。
【当サイト調査】さくらの制作会社は、古いPHPのままが目立ちました
関東と山梨のホームページ制作会社のうち、さくらのレンタルサーバを使っていた134社のサイトを調べました。(2026年10月28日時点、当サイト調べ)
| 調べたこと | 結果 |
|---|---|
| PHPのバージョンが分かったサイト | 13社 |
| そのうち8.1以前(サポート終了) | 12社 |
| 8.3以上 | 1社 |
| WordPressで作られているサイト | 130社中77社(59%) |
| httpsで正しく開けないサイト | 134社中9社(6.7%) |
PHPのバージョンが分かった13社のうち12社が、サポートの切れたPHPのままでした。中でも多かったのはPHP 7.4(10社)で、PHP 5のサイトもありました。
※さくらでは、多くのサイトがPHPのバージョンを外に見せない設定になっているため、分かったのは13社だけです。それでも、ホームページを作るプロの会社ですら、古いPHPのままという結果でした。
httpsで正しく開けないサイトには、2026年10月からChromeが警告を出すようになっています。くわしくは「「安全な接続をサポートしていません」とChromeに出る原因と対処法」をご覧ください。
今のPHPのバージョンを確かめる方法
さくらの画面で確かめる
- サーバーコントロールパネルにログインする
- 「スクリプト設定」→「言語バージョン設定」を開く
- PHPのバージョンの欄に、今のバージョンが表示されます
サーバーコントロールパネルには、メールアドレスではなく、ドメイン名(初期ドメインか追加したドメイン)でログインしてください。メールアドレスでログインすると、メールの設定しか表示されません。確かめるだけのときは、「保存する」は押さないでください。
WordPressの画面で確かめる
- WordPressの管理画面で「ツール」→「サイトヘルス」を開く
- 「情報」タブの「サーバー」を開く
- 「PHP のバージョン」の数字を見る
上げる前にやること
1. バックアップを取る
さくらには、無料の「バックアップ&ステージング」という機能があります。サイトのファイルとデータベースを保存しておき、必要なときに戻せます。
- バックアップは8回分まで保存できます(それより古いものから消えていきます)
- 本番とは別に、試しに動かせる「ステージング(テスト環境)」を1つ作れます
- 使えるかどうかはプランによって違うので、コントロールパネルの「バックアップ&ステージング」で確かめてください
さくらのサーバー側にも自動のバックアップはありますが、これはサーバーの故障に備えたものです。さくらの案内では、自分の操作でサイトが真っ白になった場合などに、そのデータを提供することはしていません。PHPを上げる前は、必ず自分でバックアップを取ってください。
2. WordPress本体・テーマ・プラグインを最新にする
古いテーマやプラグインは、新しいPHPで動かないことがあります。さくらも、WordPressとPHPは一緒に新しくするよう案内しています。
3. 今のバージョンをメモする
うまくいかなかったとき、元に戻すために必要です。
「言語バージョン設定」でバージョンを上げる手順
- サーバーコントロールパネルに、ドメイン名でログインする
- 「スクリプト設定」→「言語バージョン設定」を開く
- PHPのバージョンで「8.3」を選ぶ
- 「保存する」を押す
- 今のバージョンが「8.3」に変わっていれば完了です
さくらでは、変更はすぐに反映されます。
1つの契約で複数のサイトを動かしている場合は、すべてのサイトに影響することがあります。切り替えたあとは、全部のサイトを開いて確かめてください。
「モジュール」のチェックについて
スタンダードプラン以上では、バージョンを選ぶときに「モジュール」にチェックを入れて、動かし方を切り替えることもできます。ライトプランでは選べません。分からない場合は、今の設定のまま、バージョンの数字だけを変えてください。
上げたあとに確かめること
- トップページと主なページが正しく表示されるか
- お問い合わせフォームから実際に送信して、届くか
- WordPressの管理画面にログインでき、記事の投稿ができるか
- スマホで見ても崩れていないか
表示は正常でも、フォームだけ送れなくなっていることがあります。必ず一度、自分で送信してみてください。
真っ白になった・「重大なエラー」が出たときの戻し方
同じ「言語バージョン設定」の画面で、メモしておいた元のバージョンを選び直し、「保存する」を押してください。元のバージョンがまだ選べるなら、ほとんどの場合これで表示は戻ります。
戻して直ったなら、原因はテーマやプラグインが新しいPHPに対応していないことです。それらを直してから、もう一度上げます。原因の探し方は「WordPressが更新できないときの原因と対処法」で解説しています。
それでも直らない場合は、「バックアップ&ステージング」で取っておいたバックアップから戻します。戻すと、その時点より後の変更は上書きされるので注意してください。
自分でやっていい・頼んだほうがいい
| 自分でやってOK | 頼んだほうがいい |
|---|---|
| 「言語バージョン設定」で今のバージョンを見る | コントロールパネルのログイン情報が分からない |
| 最近作ったサイトで、8.3に上げる | PHP 7.4以前から上げる |
| 表示が崩れたら、元のバージョンに戻す | 1つの契約で複数のサイトを動かしている |
| ― | 自分で作ったプログラム(フォームなど)がある |
| ― | 制作会社と連絡が取れない |
さくらの契約を制作会社が持っていて、ログイン情報が分からない場合は「ホームページ制作会社と連絡が取れない・倒産したときの対処法」をご覧ください。
頼むと、いくらかかる?
参考までに、ベストフューチャーでお受けしている料金は次のとおりです(税込)。
| 作業 | 料金 |
|---|---|
| 今のPHPのバージョンの確認 | 無料 |
| サーバー・ドメインの設定のお手伝い(PHPの切り替えを含む) | 5,500円 |
| WordPress本体の更新 | 7,700円(バックアップ・動作確認込み) |
| WordPressのプラグイン更新 | 3,300円(2つ目から1つ+550円) |
| 不具合の原因調査 | 3,300円〜 |
1回ずつの料金は「ホームページ修正代行」にまとめています。PHPやWordPressは、これからも定期的に上げる必要があります。毎月の保守管理(月1万円・税別)にまとめておくと、サポート期限の管理から切り替え・動作確認までお任せいただけます。くわしくは「ホームページ保守管理」をご覧ください。
更新するのが不安な方は、1回だけのスポット対応もお受けしています。ただ、PHPやWordPressの更新は一度やれば終わりではなく、これからも定期的に必要になります。毎回頼むより、月1万円(税別)の保守管理にまとめておくのがおすすめです。サポート期限の管理から、更新・動作確認まで、まとめてお任せいただけます。
よくある質問
さくらでPHP 8.4は使えますか?
2026年10月時点で、さくらのレンタルサーバで選べるいちばん新しいバージョンは8.3です。8.3は2027年12月31日までサポートされるので、まずは8.3に上げておけば安心です。
今回の脆弱性は、さくらが直してくれたのでは?
はい。さくらは、選べるすべてのPHPに修正を当てたと発表しています。ただし、8.1以前はPHPの公式なサポートが終わっており、さくら自身も8.3への移行を勧めています。
放っておくと、さくらが自動で上げてくれますか?
新しいバージョンが出ても、設定した古いバージョンはそのまま残ります。ただし、重大な問題で古いバージョンの提供が終わった場合は、近い上のバージョンに自動で切り替わります。準備なしで切り替わるより、先に自分で上げておくほうが安全です。
自分のサイトがPHPを使っているか分かりません。
WordPressなら、PHPを使っています。WordPress以外の場合は、コントロールパネルの「ファイルマネージャー」で「.php」のファイルがあるかを調べる方法があります。分からない場合は、無料で確かめます。
ログイン画面でメールアドレスを入れたら、PHPの設定が出てきません。
メールアドレスでログインすると、メールの設定しか表示されません。初期ドメイン(○○.sakura.ne.jp)か、追加したドメインと、そのパスワードでログインしてください。
直したあと、保守や作り直しを頼む会社を探すときは、「作って終わり」の会社を避けることが大切です。頼む前に確かめたい7つのことは「ホームページ制作会社の選び方|頼む前の7つのチェック」でまとめています。
参考にした公式情報
- さくらインターネット公式:PHPのバージョンを変更したい
- さくらインターネット公式:PHPの脆弱性への対応状況
- さくらインターネット公式:PHPの提供ポリシー
- さくらのレンタルサーバ公式:バックアップ&ステージング
- PHP公式:サポート中のバージョン
まとめ
- さくらでは「スクリプト設定」→「言語バージョン設定」からPHPを変えられる
- 2026年10月時点で選べるのは8.3まで。古いバージョンなら8.3に上げる
- 今回の脆弱性はさくらが修正済み。ただし、古いバージョンは急に終了することがある
- さくらを使う制作会社でも、PHPが分かった13社中12社が古いバージョンのままだった
- 上げる前に、「バックアップ&ステージング」で自分でバックアップを取る
ベストフューチャーでは、さくらのレンタルサーバで動いている他社制作のホームページでも、PHPの確認から切り替え・動作確認までお引き受けしています。今のバージョンの確認は無料ですので、お気軽にご相談ください。無理な営業はしません。
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