- 自社サイトのPHPのバージョンの確かめ方
- エックスサーバー・さくら・ロリポップ・お名前.comでの上げ方
- 上げる前にやることと、失敗したときの戻し方
結論:サーバーの管理画面から数分で変えられます。ただし、上げる前の準備が大切です
PHPのバージョンは、どのレンタルサーバーでも管理画面から数分で変えられます。PHPとは、WordPressなどのホームページを動かしている土台のプログラムです。
ただし、何も準備せずに上げると、サイトが真っ白になったり、「このサイトで重大なエラーが発生しました」と出たりすることがあります。この記事の「上げる前にやる5つのこと」を先に済ませてから切り替えてください。
PHP 8.2は、2026年12月31日でサポートが終わります。8.1以前はすでにサポートが終わっています。今のうちに8.3以上へ上げておきましょう。
今、PHPを上げたほうがいい理由
2026年10月21日に、PHPの重大な脆弱性が2件公開されました。修正が出たのは、サポート中のPHP 8.2〜8.5だけです。8.1以前のPHPには、公式の修正は出ていません。くわしくは「PHPの重大な脆弱性(2026年10月)|WordPressで今すぐ確認する3つのこと」でまとめています。
WordPress本体も、2026年10月28日に13件の脆弱性を直した7.1.4が公開されています。PHPを上げるときは、WordPressが最新かどうかも一緒に確かめておきましょう(「WordPress 7.1.4が公開|直った脆弱性と今すぐやること」)。
PHPのバージョンごとのサポート期限は次のとおりです(PHP公式サイトより)。
| バージョン | サポート期限 | 今の状態 |
|---|---|---|
| 8.1以前 | 終了 | 危険。すぐに上げる |
| 8.2 | 2026年12月31日 | あと2か月で終了 |
| 8.3 | 2027年12月31日 | おすすめ |
| 8.4 | 2028年12月31日 | おすすめ |
| 8.5 | 2029年12月31日 | 最新。古いプラグインは未対応のことも |
どのバージョンにすればいい?
多くの会社のホームページは、PHP 8.3か8.4がおすすめです。WordPressの公式サイトでも、PHP 8.3以上が推奨されています。
- 最近作った・まめに更新しているサイト:8.4にしておくと、2028年末まで安心です
- 何年も更新していないサイト:まず8.3にして、問題がないか確かめるのが安全です
- 最新の8.5:古いテーマやプラグインがまだ対応していないことがあります
PHP 7から一気に8.4へ上げると、壊れる場所を見つけにくくなります。古いサイトほど、WordPress・テーマ・プラグインを先に最新にしてから上げてください。
今のPHPのバージョンを確かめる方法
WordPressなら、管理画面から確かめられます。
- WordPressの管理画面にログインする
- 左のメニューの「ツール」→「サイトヘルス」を開く
- 上の「情報」タブを開き、「サーバー」の項目を開く
- 「PHP のバージョン」に書かれている数字を見る
サーバーの管理画面でも確かめられます。この記事のサーバー別の手順で開く画面に、今のバージョンが表示されています。
【当サイト調査】制作会社の4社に3社が、エックスサーバー・さくら・ロリポップでした
関東と山梨のホームページ制作会社612社のサイトを調べ、サーバー会社が分かった540社のうち、76%がエックスサーバー・さくら・ロリポップの3社を使っていました。(2026年10月28日時点、当サイト調べ)
| サーバー会社 | 会社数 | 割合 |
|---|---|---|
| エックスサーバー(ビジネス・wpXを含む) | 204社 | 37.8% |
| さくらのレンタルサーバ | 134社 | 24.8% |
| ロリポップ! | 73社 | 13.5% |
| ヘテムル | 16社 | 3.0% |
| お名前.com レンタルサーバー | 14社 | 2.6% |
| ConoHa WING | 9社 | 1.7% |
| その他 | 90社 | 16.7% |
※各社のサイトのIPアドレスから、どのサーバー会社の設備かを調べて集計しています。分からなかった72社は除いています。
制作会社は、自社のサイトと同じサーバーをお客さまのサイトにも使うことがよくあります。制作会社に作ってもらったホームページも、この3社のどれかで動いている可能性が高いと考えられます。
上げる前にやる5つのこと
- バックアップを取る:ファイルとデータベースの両方を保存します。多くのサーバーには自動バックアップがありますが、自分でも取っておくと安心です
- WordPress本体・テーマ・プラグインを最新にする:古いままだと、新しいPHPで動かないことがあります
- 長く更新が止まっているプラグインを探す:何年も更新のないプラグインは、新しいPHPで止まる原因になりやすいです。別のものに入れ替えます
- 今のバージョンをメモしておく:うまくいかなかったとき、元に戻すために必要です
- できればテスト環境で先に試す:本番と同じ内容のテスト環境で試せると確実です(サーバーによっては、テスト環境を作る機能があります)
サーバー別のPHPの上げ方
| サーバー | 変える場所 |
|---|---|
| エックスサーバー | サーバーパネル →「PHP Ver.切替」 |
| さくらのレンタルサーバ | サーバーコントロールパネル →「スクリプト設定」→「言語バージョン設定」 |
| ロリポップ! | ユーザー専用ページ →「サーバーの管理・設定」→「PHP設定」 |
| お名前.com レンタルサーバー | コントロールパネル →「高度な設定」→「PHP」→「PHPバージョン」 |
エックスサーバーの場合
- サーバーパネルにログインする
- 「PHP Ver.切替」を開く
- 変えたいドメインの右側にある、ペンのアイコンを押す
- 「変更後のバージョン」で、8.3か8.4を選ぶ
- 「設定する」を押す
ドメインごとに変えられるので、複数のサイトがある場合は1つずつ確かめながら進められます。エックスサーバーでは、8.2以前は「旧バージョン」とされ、今後の更新予定はないと案内されています。
画面ごとの手順や、自動バックアップからの戻し方は「エックスサーバーでPHPのバージョンを上げる方法」でくわしく解説しています。
さくらのレンタルサーバの場合
- サーバーコントロールパネルにログインする(メールアドレスではなく、ドメイン名でログインします)
- 「スクリプト設定」の中の「言語バージョン設定」を開く
- PHPのバージョンで、8.3を選ぶ(2026年10月時点で、さくらで選べるいちばん新しいバージョンです)
- 「保存する」を押す
- 現在のバージョンが選んだものに変わっていれば完了です
さくらでは、変更はすぐに反映されます。動かなくなった場合も、同じ画面から前のバージョンに戻せます。
ログインのしかたや、上げる前のバックアップの取り方は「さくらのレンタルサーバでPHPのバージョンを上げる方法」でくわしく解説しています。
ロリポップ!の場合
- ユーザー専用ページにログインする
- 「サーバーの管理・設定」の中の「PHP設定」を開く
- 変えたいドメインのPHPのバージョンを選ぶ
- 「変更」を押す
- 5〜10分ほど待ってから、サイトを確かめる
ロリポップでは、PHP 7.1より前のバージョンから上げると、元のバージョンには戻せません。かなり古いサイトの場合は、必ずバックアップを取ってから進めてください。上げたあとに「データベース接続確立エラー」が出た場合は、データベースのパスワードの再設定が必要になることがあります。
元に戻せないケースや、「データベース接続確立エラー」の直し方は「ロリポップでPHPのバージョンを上げる方法」でくわしく解説しています。
お名前.com レンタルサーバーの場合
- レンタルサーバーのコントロールパネルにログインする
- 「高度な設定」→「PHP」→「PHPバージョン」を開く
- 8.3か8.4を選んで変更する
お名前.comでは、2026年2月から新しく申し込んだサーバーはPHP 8.5が最初の設定になっています。昔から使っているサーバーは古いバージョンのままのことがあるので、一度確かめてください。
古い「共用サーバーSD」は、「Web設定」→「PHPバージョン変更」から変えます。くわしい手順は「お名前.com レンタルサーバーでPHPのバージョンを上げる方法」で解説しています。
上げたあとに確かめること
表示されていても、一部だけ動かなくなっていることがあります。次の5つを確かめてください。
- トップページと主なページが正しく表示されるか
- お問い合わせフォームから実際に送信できるか(届くかまで確かめます)
- WordPressの管理画面にログインできるか
- スマホで見ても崩れていないか
- 管理者のメールに、WordPressからエラーのお知らせが届いていないか
お問い合わせフォームが動かないまま気づかないと、問い合わせが止まっていることに何週間も気づけません。必ず一度、自分で送信してみてください。
「重大なエラー」が出たら、まず元に戻す
画面が真っ白になった、「このサイトで重大なエラーが発生しました」と出た場合は、まず元のバージョンに戻してください。同じ画面で、メモしておいた元のバージョンを選び直すだけです。戻せばほとんどの場合、表示は元に戻ります。
そのうえで、原因になっているテーマやプラグインを探して直してから、もう一度上げます。原因の探し方は「WordPressが更新できないときの原因と対処法」で解説しています。
焦ってWordPressを入れ直したり、ファイルを消したりすると、記事や設定が消えることがあります。まずはPHPのバージョンを戻すのが、いちばん安全です。
自分でやっていい・頼んだほうがいい
| 自分でやってOK | 頼んだほうがいい |
|---|---|
| 今のバージョンを確かめる | サーバーのログイン情報が分からない |
| 最近作ったサイトで、8.3か8.4に上げる | 何年も更新していないサイト |
| エラーが出たら元に戻す | 上げたら表示が崩れた・エラーが出た |
| ― | PHP 7以前から上げる |
| ― | 制作会社と連絡が取れない |
サーバーを制作会社が管理していて連絡が取れない場合は「ホームページ制作会社と連絡が取れない・倒産したときの対処法」をご覧ください。
頼むと、いくらかかる?
参考までに、ベストフューチャーでお受けしている料金は次のとおりです(税込)。
| 作業 | 料金 |
|---|---|
| 今のPHPのバージョンの確認 | 無料 |
| サーバー・ドメインの設定のお手伝い(PHPの切り替えを含む) | 5,500円 |
| WordPress本体の更新 | 7,700円(バックアップ・動作確認込み) |
| WordPressのプラグイン更新 | 3,300円(2つ目から1つ+550円) |
| 不具合の原因調査 | 3,300円〜 |
1回ずつの料金は「ホームページ修正代行」にまとめています。PHPやWordPressは、これからも定期的に上げる必要があります。毎月の保守管理(月1万円・税別)にまとめておくと、サポート期限の管理から切り替え・動作確認までお任せいただけます。くわしくは「ホームページ保守管理」をご覧ください。
更新するのが不安な方は、1回だけのスポット対応もお受けしています。ただ、PHPやWordPressの更新は一度やれば終わりではなく、これからも定期的に必要になります。毎回頼むより、月1万円(税別)の保守管理にまとめておくのがおすすめです。サポート期限の管理から、更新・動作確認まで、まとめてお任せいただけます。
よくある質問
PHPを上げたら、元に戻せますか?
多くのサーバーでは、同じ画面から元のバージョンに戻せます。ただしロリポップでは、PHP 7.1より前のバージョンから上げた場合は戻せません。上げる前に、今のバージョンをメモしておきましょう。
サーバー会社が自動で上げてくれないのですか?
サーバー会社は、古いバージョンにも修正を当てるなどの対応はしています。ただし、バージョンを上げるとサイトが動かなくなることがあるため、基本的には利用者が自分で切り替える仕組みです。
WordPressを使っていなくても、上げる必要がありますか?
PHPで作られたお問い合わせフォームなどを使っている場合は、上げる必要があります。HTMLだけで作られたサイトなら、PHPのバージョンの影響はほとんどありません。分からない場合は、無料で確かめます。
どのサーバーを使っているか分かりません。
サーバー会社からの請求書や、契約時のメールを探してみてください。見つからない場合は、ドメインからある程度調べることもできます。
8.5にしたほうがいいですか?
最新の8.5はサポート期限がいちばん長いですが、古いテーマやプラグインがまだ対応していないことがあります。迷ったら8.3か8.4を選び、しばらくしてから8.5を検討するのが安全です。
直したあと、保守や作り直しを頼む会社を探すときは、「作って終わり」の会社を避けることが大切です。頼む前に確かめたい7つのことは「ホームページ制作会社の選び方|頼む前の7つのチェック」でまとめています。
参考にした公式情報
- PHP公式:サポート中のバージョン
- WordPress公式:動作環境
- エックスサーバー公式:PHP Ver.切替
- さくらインターネット公式:PHPのバージョンを変更したい
- ロリポップ!公式:PHP設定
- お名前.com公式:PHP 8.5の提供開始のお知らせ
まとめ
- PHP 8.2は2026年12月31日でサポート終了。8.1以前はすでに終了している
- 多くのサイトは8.3か8.4がおすすめ。どのサーバーも管理画面から数分で変えられる
- 上げる前に、バックアップ・WordPressの更新・今のバージョンのメモを済ませる
- 上げたあとは、お問い合わせフォームから実際に送信して確かめる
- エラーが出たら、まずPHPを元のバージョンに戻す
ベストフューチャーでは、他社が作ったホームページでも、PHPの確認から切り替え・動作確認までお引き受けしています。「サーバーのログイン情報が分からない」という段階でも大丈夫です。今のバージョンの確認は無料ですので、お気軽にご相談ください。無理な営業はしません。
LINE公式アカウント「ベストフューチャー」。質問だけでも大丈夫です。

